たまのわって?

現代の暮らしは、便利で快適になった一方で、食べもの、水、住まい、エネルギーといった「生きるために不可欠なもの」を、私たちは外部のしくみにすっかり頼りきりになってしまっています。

現代社会で感じる漠然とした不安や閉塞感は、それらが「当たり前に手に入らない未来」を、どこかで無意識に予感しているからかもしれません。

たまのわ(TAMANOWA)は、生きるために本当に必要なものを、自分の手で扱えるようになるための、小さな道しるべのような場所です。

目指すのは、原始への回帰ではなく、今と昔の知恵をつなぎ合わせること。

たまのわでは、古代日本、とくに縄文・弥生・古墳時代の自然観や暮らしに目を向けながら、「自分たちの手で生きていく」ことの豊かさや可能性を、現代の視点でひとつずつ紐解いていきます。

たとえば、道具をつくる、食料を育てる、衣類を直す
誰でもできるけれど、いつの間にか手放してしまった技術や感覚を取り戻し、暮らしの根っこに少しずつ関わることで、ゆるやかに自立していくことです。

もちろん、好きなものを買って楽しむことも否定しません。これは禁欲ではなく、選べること、つくれること、理解していることによって生まれる「余裕」の話です。

さらにたまのわでは、縄文時代に見られる装飾的で穏やかな世界観、美しさを重んじた造形や装飾性にも心を寄せています。

自然とともにある生き方の中で育まれたそうした文化的な感性こそ、これからの時代に失いたくない「こころの豊かさ」ではないかと感じています。

たまのわは、そうした新しい暮らしの形を、誰かがどこかで始められるように、古代の叡智を今に映すヒントをお届けしていきます。

サイト運営者について

このサイトを運営しているのは、小さな子を育てながら、自分自身の暮らしを見つめ直している一人の人間です。

不確かな時代に、我が子やその世代が安心して生きていける未来を手渡すために、今できることを試しながら伝えています。

私自身も衣・食・住で「自立」ができているわけでは到底ないけれど、でもまずは「知ること」から始めたい。集めた知識はみんなでシェアしていきたい。そのような思いで運営しております。